寝ている時のひどく幼い顔も良いが、寝起きの彼女の幼さと色っぽさが同居している表情にもそそられる。
...どちらの方が好きかと問われたら、俺はきっと答えを出せないだろう。
「化粧してないってのも良いな」
「...あんまり見ないで下さい」
「俺は見たい」
腕を掴まれそのまま引かれて彼と視線を同じくするまでに、控えめな陽の光が目に入った。
「もう、なんなんですか」
不満を表情と口で表に出せば、それすらも彼を喜ばせる一因となる。
「お前の起き抜けのカオ、見られるのって俺の特権だろ?」
------------------------------------------------------------拍手お礼1「特権」(3/3/06〜4/21/06)
「乱菊さんってカッコいいよね!」
「...は?」
久しぶりに帰省を共にした幼馴染の、帰宅しての第一声は、それだった。
「綺麗で強いし、お仕事も出来るし、泣いてる所なんて見たことないし。
相談にも乗ってくれたりして優しいし、完璧な人だなーって。
私、乱菊さんみたいになりたいなぁ」
「...そうか?」
「え、そう思わない?」
“綺麗”“仕事が出来る”“優しい”
まぁ、否定はしない。多少我がままな面もあるが、許容範囲だ。
仕事も、サボりながらも期日は守る。
後輩の面倒見が良いのは、見ていてよくわかる。
だが、“強い”か。
実力のことを言っているのならわかる。そうでなければ背中を預けることなど出来ない。
“泣いてる所を見たことがない”
俺も、ない。
でも、市丸を見るあいつの表情(カオ)を見ていて気付いたんだ。
あいつは強いんじゃない。
「...雛森、知ってるか?」
「何を?」
「弱い所を見せられないってのも、弱さなんだ」
------------------------------------------------------------拍手お礼2「弱い女」(3/21/06〜4/21/06)
「変わりましたよね」
「誰が」
「乱菊さんが、です」
「そう?」
「ハイ」
「...何も変わらないけど」
「変わりましたよ」
護るべき人を見つけた、とその意志の強い瞳が告げている。
「...上手くいってるんですね、日番谷隊長と」
「そりゃ、もう」
彼女を変えたのは自分ではない。
“...俺がこのポジションに就けるようになるまでに何年かけたと思ってるんだ”
あっという間に彼女を手中にした、冷たく温かい彼女の上司だ。
------------------------------------------------------------拍手お礼3「抜かされた」(3/21/06〜1/2/07)
Postscript *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
はい、拍手お礼ログUPです。皆さんいつも拍手ありがとうございます!
ここで、少しずつコメントを。
*その1*
珍しく、出来上がってる日乱。だってモロ...そして珍しく?甘め。
こんな発言をこの年からしていたら、ひっつんは将来とんでもない男になってしまいそうですね!(良い笑顔
*その2*
桃ちゃんとひっつんを出しているのに日乱。どーした自分。
いや、正確にはギン←乱←日ですね。救いようがないよ...!!(色んな意味で
*その3*
修兵さんのつもりです!口調とかだけで考えると恋次と被るんですが(力量不足...!)、日乱←修です。
修兵さんは悔しがってます。ものすごく。
では、今後ともよろしくお願いします!!
(3/3/06〜1/2/07 修正UP 2/17/07)
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